慢性腎臓病患者数は1330万人に達し、成人の8人に1人は慢性腎臓病といわれています。慢性腎臓病は、今や28万人を超えている透析の予備軍であるばかりでなく、心疾患や血管疾患の危険因子であることが明らかとなっています。末期腎不全による透析療法や、心臓血管病による死亡に至る前に、腎臓病を早期発見し、早期治療することにより、慢性腎臓病の進行を抑制する事が重要であることが、判ってきました。慢性腎臓病は、一般健康診断や一般診療において実施される検尿による蛋白尿の検出が最も重要です。
腎臓の病気は内科・小児科的な病気と泌尿器科的な病気に大きく区別されます。
1.内科・小児科的な病気
糸球体腎炎(急性、慢性)
全身性疾患(糖尿病、膠原病、腎硬化症など)に続いて起こる腎臓の病気
2.泌尿器科的な病気
腎結石、腎腫瘍、多発性嚢胞腎、水腎症など |